冬といえばミカンですよね。
1つのみかんには、ビタミンCが平均40mg程度が含まれていて、風邪や肌の美容にとても良いです。
韓国でもみかんはたくさん食べられています。
特に韓国のリゾート島、済州島はみかんの栽培が有名な島です。
むかし、済州島では、みかんの木を大学の木と呼びました。
昔はミカン一株を持っていれば子供を大学教育までさせることができるほどの収入になったため「大学の木」と呼んだそうです。
最近は、みかんを育てる栽培技術が良くなり、みかん生産が増えてきて、最終的にミカンの価格が下がりました。
近年の済州島では日本のみかんがたくさん植えられて、たくさん出荷されています。
済州産ミカンの94%が日本の種だそうです。
(参考:「甘酸っぱい済州みかんの品種94%は日本から来た」https://www.hankookilbo.com/News/Read/A2020121709250002813)
こちらでは韓国で生産・販売されている有名な美味しいミカンをご紹介します。
チョンキョン(청견)
韓国で「チョンキョン」と呼ばれているみかんは、日本原産の「清見」です。
日本で温州みかんの一種である「宮川早生」とオレンジの一種である「トロビタオレンジ」を交配して作った品種で、オレンジとみかんの長所を全部持っていると言えます。
収穫時期は2月から5月の間です。
ハルラボン(한라봉)
日本の品種名・シラヌイ、商品名「デコポン」のミカンは、韓国では「済州ハルラボン」という名前で、済州島の特産物として登録がされています。
ハルラボンは、ぽこっと飛び出たデコの形が済州島の漢拏山(ハルラサン)に似ているからハルラボンと命名されました。
1990年頃から済州島で栽培が始まったそうです。
かつては、さまざまな名前で呼ばれていたようですが、1998年頃に済州島では「ハルラボン」の名前で統一されました。
チョネヒャン(천혜향)
チョネヒャンは、日本原産の「せとか」です。
日本で「清見」に「アンコール」を掛け合わせたものに、更に「マーコット」を掛けて育成されました。
韓国・済州島では2000年代の初めから日本から取り寄せ栽培をしているそうです。
チョネヒャン(天恵香)とは「空から降りてくる香り」という意味です。
チンジヒャン(진지향)
チンジヒャンは、日本原産の「つのかおり」です。
「清見」+早生みかんを掛け合わせたのが「つのかおり」です。
済州島で栽培されています。
ハルラヒャン(한라향)
ハルラヒャン(漢拏香)は、日本原産の「せとみ」です。
「せとみ」は、日本で「清見」と「吉浦ポンカン」という柑橘類の品種を交配して作ったみかんです。
韓国では、済州みかんの名品中の名品と言われています。
「せとみ」は、皮が非常に厚く貯蔵性が良いミカンです。
レッドヒャン(레드향)
済州島の名物だと呼ばれている「レッドヒャン」とは、日本の「甘平」です。
「ポンカン」と「西之香」を掛け合わせたのが甘平です。
2007年に愛媛県で品種登録された新しい品種です。
皮が薄いので房ごと食べられます。
ファングムヒャン(황금향)
ファングムヒャンと呼ばれるミカンは、日本の「紅マドンナ」です。
「紅マドンナ」はデコポンとせとかを交配させて作った日本のみかんです。
愛媛県で誕生した品種です。
ファングムヒャン(黄金香)とは、「黄金の香り」という意味です。
ホンミヒャン(홍미향)または トンペッヒャン(동백향)
済州島のホンミヒャンまたはトンペッヒャンというミカンは、日本の「みはや」というミカンです。
トンペッヒャンとは「椿の香り」という意味です。
2014年くらいから済州島で栽培されていましたが、2018年から日本にロイヤリティを支払わなければならなくなりました。
2039年まではロイヤリティの支払いなしでは出荷できないそうです。
(参考:「日本の品種、みはや・あすみミカン、適法で出荷可能になった」http://www.jejunews.com/news/articleView.html?idxno=2175826)
ソルグッヒャン(설국향)
済州島のソルグッヒャンというミカンは日本の「あすみ」というミカンです。
「あすみ」は糖度がとても高く、かなり美味しいみかんです。
韓国名の「ソルグッヒャン」とは、「雪国の香り」という意味です。
「みはや」と同じく、日本とロイヤリティの締結をして出荷しています。
ゴールデンモムス(골든멈스)
ゴールデンモムスは、日本の「あすき」というミカンです。
「あすみ」と同じで糖度がとても高く、かなり美味しいみかんですが、「あすき」はさらに育てやすいそう品種だそうです。
「みはや」と同じく、日本とロイヤリティの締結をして出荷しています。